ヤマハが初めて二輪レースに参戦したのは、会社が創立したわずか10日後の1955年7月10日のことでした。日本最大の二輪レースと言われた「富士登山レース」に、発売されたばかりの「YA1」を送り込み、初出場・初優勝を飾っています。以来、半世紀以上にわたる二輪車事業は、常にレース活動とともに歩んできたと言っても過言ではありません。
厳格なルールの下にライバルとイコールコンディションで競い合うレースという場は、己の力量を確認する機会であると同時に、「走る実験室」と例えられるように先行技術開発の機会でもありました。やがて「やる以上は最高のものを」という創業者の志を胸に戦いの場を「世界」のステージに求めたヤマハは、今日に至るまでロードレースやモトクロスの世界選手権をはじめとする、各競技のトップカテゴリーでチャンピオンシップの獲得に挑戦し続けています。
ロードレースの世界最高峰MotoGPの人気は欧州を中心に非常に高く、シリーズ戦合計の視聴者は世界でのべ50億人を超えると言われています。当社がMotoGPに代表されるレース活動を「世界の人々と感動を共有する場」と位置づけ、企業活動の重要なファクターとして取り組む背景には、世界最高レベルの競技が持つ求心力、そしてその競技に胸を躍らせる世界中のファンの姿があるのです。 |